【資料5】

KGWV2006年度代交代式(2006.10.21)
        「2005年度年間活動総括」と「新年度部活動方針」の発表

2006年10月21日、秋晴れのもと関学スポーツセンターにて、則定部長、西島監督及びコーチ、松谷OB会長、長坂OB会常任幹事長ほか多くのOBが出席する中で「KGWV2006年度代交代式」が行なわれました。則定部長の挨拶の後、林 央樹主将より2006年度10月までの1年間の活動報告があり、新主将の杉浦知樹君への金バッチの受け渡しが行なわれここに新体制へのバトンタッチがなされました。

 林主将からの年間活動報告を受けて西島監督より『本年度は事故の教訓を生かして安全面での対応を十分に踏まえた活動が出来たと総括がなされました。また、この度大長山遭難事故に関して当事者であった野田君を中心に事故報告書が纏められたとの報告があり、これについては 『内部から自らの手で仕上げられた』ことに意義があると考えている」とのコメントがなされました。

 以下に「2005.11〜2006.10年間活動総括(林 央樹)」及び「2006.11〜2007.10年間部活動方針(杉浦 知樹)」、新年度部員役員メンバーを掲載しますので熟読いただければ幸いです。 

 

年間活動総括
(2005年11月〜2006年10月)


年間部活動総括               林 央樹
 自粛期間を経て昨年から再出発したこの一年、メンバー全体の経験、実力不足が問われる中で、春合宿の成功という目標を達成するために一つ一つの合宿を必死に取り組んできた。その道程は険しく、幾度も挫折感を味わい、果てしない道のように感じられた。だが、決してあきらめることなく、春合宿成功という最高のゴールを夢みて一生懸命活動してきた。その結果、男女ともに一年間の集大成である春合宿を無事成功させることができた。これは、春合宿を経験していない現メンバーにとって今後の成長への大きな第一歩になるだろう。
春合宿成功という目標を掲げ、それを達成することは出来たが、反省も多く残るに至った。特に、年間活動方針をしっかりと練り上げ、メンバーに浸透させることが重要であると感じた。以下に、一年の成果と課題を記すので後輩たちは、それらを踏まえ、これからの方向性をしっかりと定めていってほしい。
この一年間、充実した合宿・PW活動を行うことができた背景には、監督コーチの方々のお力添えが非常に大きかった。貴重な時間を何度も割いて、幾度の失敗にも寛大に、私たちの意見に取り合っていただき、春合宿成功という目標に一緒になって走り続けていただいたことに心から感謝の意を述べたい。また、日頃、OB諸氏、大学関係者各位には私たちの活動を温かく見守り、ご支援をいただいていることに心から感謝している。

男子年間活動総括              林 央樹 
私たち男子パーティは昨年の方針で、春合宿の成功を目標とし白馬山域にて春合宿を予定していた。しかし、その計画は気象条件が厳しいだけでなく、高い滑降技術、縦走力を求められ、私たちの力量を超えていた。そして、冬季ACT1にて黒姫山域でツアーを行っている最中に天候判断を誤り、凍傷者を出してしまった。幸いにも軽度の凍傷で大事には至らなかったが、春合宿の山域変更を迫られるに至った。
その失敗の背景には、方針段階で春合宿成功を目標にしながら、春合宿成功に何を優先させるのか、ということまで絞り込めていなかった。縦走、山スキー、長期泊、そして「成功」の全てを欲張った結果であったと言える。さらに、春合宿までのステップである訓練合宿に何が求められるのか、を十分に検討できていなかったことも大きな反省である。
ACT1での失敗を期に、春合宿を見直し、私たちが経験したことのない山スキー滑降を求め、かつ成功を重視したアタック形式の春合宿を東北八甲田山で行うことを決めた。そしてACT2でもう一度黒姫山域でツアーを行った後、八甲田山で春合宿を行い、無事成功させることができた。一年間のご褒美として八甲田山で滑降を満喫することができたことは、後輩たちの来年へのモチベーションを高めることにつながっただろう。
当初予定していた計画とは別の春合宿を行うに至ったが、春合宿までの取り組み方としては、厳しい訓練を積み重ね、幾度の失敗にめげることなく、失敗を反省し、対策を練り上げ、実行するプロセスを経て、成功させることができたことは大きな成果であり、経験と実力をつけることができた。そして、最後まであきらめずにやり抜いたメンバーの高い意識があった。その姿勢は春合宿成功のためには必要不可欠であるだろう。
同時に大きな反省としてメンバー間で、春合宿への意識の差があった。私たちのクラブは多くの活動フィールドが存在する。どの活動に力を注ぎたいかは個人の考え方によって様々である。しかし、部として一つの目標である春合宿の成功が活動の根幹であることは述べるまでもない。それを部員に浸透させ、最後まで同じメンバーで春合宿に臨むことができなかったことは、私のリーダーシップ不足を嘆くとともに、悔やまずにはいられない。方針を決める際にお互いの腹を割って、各々が考えるクラブ像を語り共有し、そこから、部の未来を見出していくことが必要である。後輩たちは、関西学院大学体育会ワンダーフォーゲル部の「絆」を確固たるものにして頑張ってほしい。

女子年間活動総括              藤田由紀
 昨年度は「安全登山の基礎作り」を目標に活動を行ってきた。そこで培った安全登山を継続し、女子活動をさらに向上させ大きな感動を分かち合うために、一年間の集大成である春合宿の成功を目標に掲げた。当初予定していた秋田駒ケ岳での春合宿は上級生の経験不足から実行できなかったが、八幡平での縦走は無事成功させることが出来た。それは、春合宿までの辛く厳しい訓練合宿を無事行えた結果である。以下に記した反省を基に今後さらに女子パーティーを盛り上げていきたい。

なお、『年間活動総括」全文はA4用紙36ページに及ぶ大部であるが割愛して上記3項のみの掲載としました。



年間部活動方針
(2006年11月〜2007年10月)

部員構成
男子 女子 合計
4年生 林央樹 斎藤敬一 阪本裕彰 吉村健一
3年生 杉浦知樹 大西淳也 宇都本功夫 藤田由紀 佐川瑠衣
2年生 足立友範 石田吉則 大平尚賢 川崎真史 田中純平 松田雄治 中澤由美 中山みゆき
1年生 今泉佑一 北野耕平 斉藤達也 阪本修平 須本将之 津井田敦志 岡井千尋 竹村奈緒子 松田佳菜
合計 19 26

幹部
部長 則定隆夫(商学部教授)
副部長 久保田祥二(昭和46年法学部卒)
監督 西島多喜男(昭和39年文学部卒)
ヘッドコーチ 梅原有紀(平成14年文学部卒)
コーチ 北川達之(平成14年文学部卒)、野田悦史(平成17年法学部卒)、竹田祐麻(平成17年文学部卒)、舩川昌之(平成17年法学部卒)
主将 杉浦知樹 副将 大西淳也
女子リーダー 藤田由紀 主務 宇都本功夫
会計 大西淳也
装備 宇都本功夫、藤田由紀 食料 杉浦知樹、佐川瑠衣
気象 大西淳也、藤田由紀 衛生 宇都本功夫、佐川瑠衣
トレーナー 杉浦知樹、藤田由紀 記録 杉浦知樹
渉外 大西淳也、藤田由紀 山小屋管理人 大西淳也
ホームページ管理人 藤田由紀

年間部活動方針                   杉浦知樹
平成18年10月現在、部員数は4年生男子4名、3年生男子3名・女子2名、2年生男子6名・女子2名、1年生男子6名・女子3名の計26名である。昨年度に引き続き、今年度も9名もの新入部員を得ることが出来た。団体活動を主とするワンダーフォーゲル部にとって、その活動において感動を分かち合うことの出来る仲間が増えたことは、非常に喜ばしいことである。この出会いを大切にし、来年度も多くの仲間を得るため、新入生勧誘活動を精一杯行っていきたい。
 平成15年の大長山遭難事故・リーダー研修合宿における滑落事故、それらを受けて実施された「安全登山の基礎作り」を経て、ついに昨年度、念願の再スタートを切ることが出来た。多くの挫折と失敗を積み重ね、それ以上の努力と執念を基にして達成した春合宿の喜びは、これからの私たちの原動力となるであろう。
 今年度、私たちが目指すものは「春合宿の成功」である。春合宿は、4月から取り組んできた活動の集大成であり、その完遂を一番の目標として掲げたい。春合宿成功という目標に至るまでの道程は長く、険しいものである。私たちは目標達成への思いを貫徹し、その勢いを次代へと繋げるために、これからの活動に精進していきたい。
 その上で忘れてはならないのは、私たちがフィールドとするのは人知の及ばない大自然だということである。自然は決して私たちに合わせてはくれない。だからこそ、いかにその中で起こりうるリスクを減らすかについて、考えることを怠ってはいけない。そして、「春合宿の成功」という目標の根幹に、「安全登山」があることは言うまでもない。事故は起こりうるという危機感を常に部員全員が持ち、先輩方が築き上げてきた礎を崩すことなく、山に対して謙虚で真摯な姿勢をとっていきたい。また、現メンバーは全員が遭難事故を経験していないこともあり、こういった節目の時期に起こりやすい意識の低下や形骸化を防ぐためにも、絶対に事故を起こさない、起こさせないという意識を一人一人が強く持ち、「安全登山」の意味をもう一度確認し直していく。
来年度の4月以降の活動では、今までに積み重ねられた山スキー、藪漕ぎ、沢登り、自転車等の様々な経験を生かし、そのフィールドをさらに広げていきたい。ワンダーフォーゲル部活動は幅広く、可能性はどこまでも広がっている。これからも私たちは、その可能性を狭めず、まだ見ぬフィールドを求め、邁進していく。

男子年間活動方針                  杉浦知樹
平成18年度現在、男子パーティーは3年生3名、2年生6名、1年生6名の計15名である。今年度も昨年度同様、6名もの新入部員を獲得することが出来た。1年間の自粛期間を経て、昨年再出発を果たした私たちにとって、これ程心強いものはない。この新しいメンバーと共に歩み、成長を重ね、最後にはメンバー全員が一丸となって、春合宿の成功という目標へと突き進んでいきたい。
 今年度の夏活動では、冬活動において必要なパーティーの行動力強化、より厳しいものとなる行動・生活技術の基礎を、時間をかけて構築・定着させることを念頭に入れた活動を行ってきた。1年生には合宿毎に技術習得を目標にし、自発を促した。また、2年生はトップとして、3年生はリーダーとしての役割を常に意識し、反省・検討を繰り返した。その取り組みを冬活動に向けて持続させ、メンバー全体が常に良い意味で緊張し、安全に合宿を行えるよう強い意識を持って、今後の活動に取り組んでいきたい。
 今年度の活動方針を、「全装備による岩手山の踏破」とする。重い荷物を背負ってひたすらに歩き続け、最後の最後で岩手山のピークに立てた時の達成感は、何物にも変えられないものがあるだろう。
この目標を達成するために、基礎体力の強化や全装備による滑降技術、アイピン歩行技術の向上に加え、合宿中の小ツアーを増やしていくことで、より実践的な訓練を実施していく。また、冬活動における「安全登山」への取り組みをより充実したものとしたい。昨年度の軽度凍傷者・負傷者の発生を受けて、気象判断や凍傷への危機意識向上など、安全対策の練り直しは必要である。プロセスとなる訓練で全員が無事に実績を残し、その上で男子一同、春合宿の成功を目指していく。

女子年間活動方針                  藤田由紀
 
平成18年度現在、女子パーティーは3年生2名、2年生2名、1年生3名の計7名である。各学年がそれぞれの役割を実践し、メンバー全員で力を合わせて一つの目標を達成することで現1年生に女子活動の魅力を伝えたい。
 夏活動では、冬活動に向けたパーティーの機動力の強化、メンバーの生活・行動技術の向上、これまでに作り上げてきた安全登山の継承と実践を目標に活動してきた。そして、夏活動の集大成となる北アルプスでの夏合宿では、数々の困難を乗り越え、その目標を達成することで全員が大きな感動を得ることが出来た。この夏活動で培った実力や経験を基に、今後の冬活動に取り組んでいく。
今年度の目標は、一年間の集大成である春合宿を成功させることである。縦走と滑降という山スキーの魅力をふんだんに盛り込んだ吾妻山での春合宿成功に向けて、安全登山を念頭に置き、一つ一つの訓練合宿の目標を明確に掲げ、実りあるものにしていく。訓練合宿は辛く厳しいものになるが、それらを乗り越え、春合宿を成功させることで大きな感動を味わうことが出来る。
女子だけで活動できるということに誇りを持ち、春合宿に向けて全員が一丸となって精進していく。
以上を踏まえ、今後の活動について以下に述べる。

穂年度計画書も32ページに亘る対策であるが、大半を割愛の上上記5項のみ掲載とした。