2007年度現役代交代式(2007.10.27)
        「2006年度年間活動総括」と「2007年度部活動方針」の発表

 2007年10月27日、秋晴れのもと関学スポーツセンターにて、則定部長、広田監督及びコーチ、北部OB会長、森川OB会常任幹事長ほかOBが出席する中で「KGWV2007年度代交代式」が行なわれました。則定部長の挨拶の後、杉浦知樹主将より2007年度10月までの1年間の活動報告があり、新主将の大平尚賢君への金バッチの受け渡しが行なわれここに新体制へのバトンタッチがなされました。式典後、西宮北口のにて現役、OBの懇親会が行なわれました。

  以下に「2006.11〜2007.10、年間活動総括(杉浦知樹)」及び「2007.11〜2008.3、年間部活動方針(大平尚賢)」、新年度部員役員メンバーを掲載しますので熟読いただければ幸いです。 

 


金バッチ授与、がっちり握手

一期一会」、いい標語です。噛み締めながら一年間やってください


年間部活動総括(2006年11月〜2007年10月)
                                       杉浦 知樹

 まず始めに、私達体育会ワンダーフォーゲル部が今年起こした7月の女子新人合宿ACT3中の落雷事故について、OB・OGの方々や関係各所の方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことについて、深くお詫びしなければならない。事故の検証を進めていく中で、地形や天候を始めとする自然条件もさることながら、それ以上に危機意識や判断におけるミスも数多く見受けられた。昨年の方針作成時に「安全登山」の徹底とその意識付けを、改めて皆で共通認識として持つように心掛けていたはずが、上記の事故に示されるように不十分であったことが露呈することとなった。

 事故の再発防止とよりよい活動を今後も行っていくためには、今回の事故から得た反省と課題を検討項目として1つずつ抽出し、より実践的な改善を図っていかなければならない。過去からの習慣や伝統に依存するだけでなく、実際に自分達が体験し、その中で感じ、考えたことを試行錯誤しながらも実践していくことが今最も必要なことであり、自分達の安全登山へ繋がっていくと感じた。

 また、上記の事故が発生したものの、それを乗り越えて男女共に春合宿・夏合宿を無事成功させたことは大いに誇れることであると思う。昨年、代の言葉として「貫徹」を掲げて以来、様々な失敗や問題を抱えてきたが、決して春合宿成功への想いだけは折れるまいとしてきた。そこには前年、前々年が方針通りの春合宿を行えなかったことから、その状況を打破したいという気持ちもあった。けれども、もっと大事だったのは自分達の活動の集大成である春合宿、最後の活動である春合宿を自分達が納得できる最高の形で成功させたいという想いである。終わった時に「やり切った、悔いはない」と思いたかったし、その活動が次代へのよいステップアップに繋がると信じていた。だから我武者羅に頑張った。そして、「貫徹」の名の下に春合宿を成功させることが出来た。この1年間に渡って全てのことについて「貫徹」を貫けたとは言えない。出来なかったことも多い。だからこそ、この成功を私達が貫徹した誇りとしたい。  
失敗をバネに、そしてこの成功を自信にして、次代を担うメンバー達には邁進していってもらいたい。
 ===以下省略===

男子年間活動総括(2006年11月〜2007年10月)
                                    杉浦知樹
「全行程全装備による縦走を行い、岩手山を踏破する」、春合宿に向けて掲げたこのたった1つの目標を目指して、私達男子パーティはひたすらに邁進してきた。山行中での基礎知識・技術の習得と長期泊の経験を目的とした夏季合宿、スキー滑降やシール歩行を始めとする冬季山行中での基礎技術習得を目指した秋合宿と冬季合宿、その他アイピン訓練合宿、下見山行などの数々の訓練合宿をこなしていった。それらは全て、自分達でたてたあの目標を貫き通し、何が何でも絶対に春合宿を成功させるという強い意志をメンバー全員が持っていたからこそ成し得たことである。
 方針の中にはこう書いてある、「重い荷物を背負ってひたすらに歩き続け、最後の最後で岩手山のピークに立てた時の達成感は、何物にも変えられないものがあるだろう」。春合宿を終えた今、それは実感へと変わった。「貫徹」と言葉にすることは簡単だが、実際には折れそうになることばかりであった。それでも自分達の信念を曲げずに私達は春合宿を成功させた!全装備で全行程を、岩手山を踏破した!言葉にすればたった3行足らずである、しかしその3行こそが私が生涯誇れることであり、最大の喜びであるのだ。
 とはいえ、成功の反面にそこに至るまでの過程において改善すべき問題も多々あり、この春合宿についても再度の凍傷者発生や気の緩みなど見直すべき課題が数多く浮き彫りになった。昨年の方針作成時、「安全登山」の実行を目的として様々な安全対策を打ち出して実践を繰り返してきたが、それを実際の場面においては活かしきれていなかったように感じる。また、本来どの合宿・山行においても強く持つべきである危機意識が、全体的に薄れてきている状態を感じており、それらが今回の剱・立山PWにおいて遭遇した雪崩、男子新人合宿ACT1において1年生1名が熱中症とおぼしき症状となった事態に間接的に繋がっていたと言える。
これらの件を踏まえ、今後自然の中で活動していく上で避けることの出来ないリスクを減らしていくためには、あらゆることに疑問を持ち、それを自分自身でよく熟考してみることが必要となるように思えた。今ある安全対策や活動形式は前代から継承され続けてきたものである。後輩達にはそれらに埋もれず、自分達らしく、そして自分達に適した活動を見出していってもらいたい。



女子年間活動総括                  
藤田由紀

 2007年7月の女子ACT3における落雷事故でOB・OG・関係各所の皆様方に、多くのご心配とご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。まだ完全ではありませんがメンバーも事故から立ち直ってきました。従来の安全対策を見直すことで同じ事故を二度と起こさず、部員間の絆を更に強くすることで事故からのメンバーの復帰と女子活動の発展を行います。

 2006年秋、新体制のもと『吾妻山大沢下り成功』『安全対策の強化』を目標に邁進してきた。冬季の訓練合宿では試行錯誤し、さまざまな失敗をしては検討を重ね、春合宿では最終日の西大巓から大沢駅までの1300mダウン、距離15キロの大沢下りを成功させることが出来た。

 秋合宿からの半年、弱音を吐かずつらいシール歩行や生活技術習得に努めた1年生、吹雪で視界が無い中でも的確なルーファイ・読図に努めパーティを引っ張ってくれた2年生、トップと後続メンバー間の連絡役・下級生の指導に努めたサブリーダー。メンバー1人1人が辛抱強く春合宿の成功を目指して努力した結果であると思う。
しかし喜ぶべきことだけではない。ビバーク経験の不足、合宿不参加のメンバーへのフォロー等、冬活動に関しての課題を残してしまった。次の代にこれらの課題を残してしまうが、同じ間違いを再び起こさないようにこの総括を参考にしてほしい。

 新しい代では安全性の向上と充実した活動を行うことで女子パーティを盛り上げて山の魅力・ワンゲル女子パーティの魅力を存分に堪能してほしい。

2006年度山行(活動)報告
活動名称 山域 期間
男子蓬莱峡アイゼン訓練 宝塚蓬莱峡 2006年10月28日
白滝谷遡行PW 比良山 2006年10月29日
鈴鹿PW 鈴鹿山脈 2006年11月 2日〜11月 4日
黒姫山PW 黒姫山 2006年11月 4日
氷ノ山PW 氷ノ山 2006年11月 5日
芦屋川遡行PW 六甲山 2006年11月 9日
男子秋合宿 立山 2006年11月23日〜11月28日
女子秋合宿 立山 2006年11月23日〜11月27日
比良山PW 比良山 2006年12月 9日〜12月11日
金剛山PW 金剛山 2006年12月10日
乗鞍滑降PW 北アルプス 2006年12月23日〜12月24日
男子冬季補充合宿 戸隠 2006年12月24日〜12月25日
女子冬季補充合宿 戸隠 2006年12月24日〜12月25日
男子スキー合宿ACT1 戸隠 2006年12月26日〜2007年 1月 2日
女子スキー合宿ACT1 戸隠 2006年12月26日〜2007年 1月 2日
蔵王山滑降PW 中部蔵王 2007年 1月 5日〜 1月 6日
八ヶ岳PW 八ヶ岳 2007年 1月 5日〜 1月 6日
女子スキー合宿ACT2 戸隠 2007年 2月 1日〜 2月 8日
男子スキー合宿ACT2 戸隠 2007年 2月 2日〜 2月 9日
男子アイピン訓練合宿 大山 2007年 2月27日
開聞岳PW 開聞岳 2007年 3月 6日
荒島岳PW 荒島岳 2007年 3月 6日
女子リーダー研修合宿 御嶽山 2007年 3月11日
男子春合宿 岩手山 2007年 3月16日〜 3月18日
女子春合宿 吾妻山 2007年 3月16日〜 3月19日
2006年度山行(活動)報告
女子GW補充合宿 立山 2007年 5月 3日〜 5月 5日
剱・立山スキーPW 北アルプス 2007年 5月 3日〜 5月 5日
立山滑降PW 立山 2007年 5月 3日〜 5月 6日
富士山滑降PW 富士山 2007年 5月13日
ヘク谷遡行PW 比良山 2007年 5月19日
男子新人合宿ACT1 六甲山 2007年 5月26日〜 5月26日
女子新人合宿ACT1 六甲山 2007年 5月26日〜 5月26日
男子新人合宿ACT2 鈴鹿山脈 2007年 7月 7日〜 7月 9日
女子新人合宿ACT2 大峰山脈 2007年 7月13日
安曇川白滝谷遡行PW 比良山 2007年 7月22日
女子新人合宿ACT3 大峰山脈 2007年 7月28日〜 7月30日
ワンダーフォーゲルin勝山 勝山 2007年 8月24日〜 8月25日
赤木沢遡行PW 北アルプス 2007年 8月26日〜 8月28日
女子夏合宿 北アルプス 2007年 9月 1日〜 9月 6日
男子夏合宿 南アルプス 2007年 9月 7日〜 9月16日
焼岳〜奥穂高縦走PW 北アルプス 2007年 9月21日〜 9月23日
野洲川元越谷遡行PW 鈴鹿山脈 2007年 9月22日〜 9月23日
男子上級生補充合宿 鈴鹿山脈 2007年10月 8日〜10月 8日
男子春合宿下見山行 頚城 2007年10月 8日〜10月 7日
安曇川奥ノ深谷遡行PW 比良山 2007年10月13日
安曇川白滝谷遡行PW 比良山 2007年10月14日
作成日:10月24日(水)
作成者:杉浦知樹


関西学院大学体育会ワンダーフォーゲル部
                              (2007年11月〜2008年4月) 
部員構成
学年 男子 女子
4年生 杉浦知樹 宇都本功夫  藤田由紀 佐川瑠衣
3年生 大平尚賢 松田雄治 足立友範 石田吉則
 川崎真史 田中純平
中澤由美 中山みゆき
2年生 今泉佑一 阪本修平 津井田敦志 岡井千尋 竹村奈緒子 松田佳菜
1年生 伊藤暢康 谷口正浩 森本夏樹 大原清花 笠井憂奈 佐藤有希乃 田中英梨
幹部
部長 則定隆男(商学部教授)
副部長 久保田祥二(昭和46年法学部卒)
監督 広田伸治(平成5年商学部卒)
コーチ 広岡一雄(昭和51年法学部卒)、倉本浩(平成6年経済学部卒)、村瀬晶彦(平成8年文学部卒)、山下拓男(平成8年社会学部卒)、山口和也(平成13年文学部卒)、平本明子(平成15年文学部卒)、三村奈津子(平成18年文学部卒)、阪本裕彰(平成19年法学部卒)
主将 大平尚賢
副将 松田雄治
女子リーダー 中澤由美
主務 田中純平
会計 装備 食料 気象 衛生 トレーナー
石田吉則 足立友範、
中澤由美
田中純平、
中澤由美
大平尚賢、
中山みゆき
松田雄治、
中山みゆき
足立友範、
中山みゆき
 記録 渉外 山小舎管理人 ホームページ管理人
大平尚賢 田中純平、
中山みゆき
川崎真史 石田吉則

年間部活動方針(2007年11月〜2008年4月)
                                       大平 尚賢
 平成19年10月現在、部員数は4年生男子2名・女子2名、3年生男子6名・女子2名、2年生男子3名・女子3名、1年生男子3名・女子4名の25名である。今年度は7名の新入部員を得ることができた。来年も新入生勧誘活動に全力を注いで、活気ある活動を行いたい。

 今年度から、次期代交替を来年4月に行う。今までは毎年10月に行っていたが、実質的には4月より新幹部が運営を行っているため、それにあわせる形で代交替の時期を4月に早める。よって、3月までの方針を以下に記す。

 今年度の目標は、「春合宿の成功」である。そのために、安全意識を強く持ち、下級生を成長させるために行うという意識を持って、合宿を行うことが必要である。一人一人が意識をもって取り組み、自分たちの実力にあった活動を行っていく。加えて、活動における楽しさと成功に至るまでの準備におけるひたむきな姿勢を伝えていきたい。

 合宿に当って忘れてはならないのが安全に対する意識である。ここ半年において、落雷事故に遭う等さまざまな問題が発生したので、もう一度安全に対する意識を深く持つことが必要である。特に、安全性を高めるためにはこれまでの方法を見直し、自分たちの活動にあわせた対策をとることが重要である。そのためにも、話し合いを通じて議論を深めていきたい。

 また、我々の部は縦走や山スキーの合宿以外にも、P.W.活動を通じて沢登り、藪漕ぎ、アイゼン登行など多岐に渡る活動を行っている。これらの活動については、しっかりと次代に継承していく。

 ワンダーフォーゲル活動において、仲間との結びつきが非常に重要であると考えている。一生に一度しか出会えない仲間や山を一つ一つ大切にして、このメンバーでこれからも頑張っていきたい。

男子年間部活動方針(2007年11月〜2008年4月)
                                       大平 尚賢
 平成19年10月現在、男子パーティは3年生6名、2年生3名、1年生3名の計12名である。今年度は、3名の新入生を加えて活動を行ってきた。

 本年度の冬活動では、春合宿に本格的なスキーツアーを頚城山塊にて行う。縦走をメインにして、ピークをアタックして滑降を行いたい。特に、全装備の縦走を通しての達成感とスキー滑降からの満足感は大きく、達成したときの感動は今からでも感じられる。山スキーを通して、山の楽しさと自然の素晴らしさを体感できるに違いない。また、パーティとしてまとまりを持って、最高のパーティとして春合宿に臨めるようにしたい。

 気をつけなければならないのは、安全に対する意識である。初心者である1年生を連れているという意識や自然の中では無力であるという謙虚な姿勢が大事である。夏活動までに、安全についてはしっかりと考えて、安全性は高められたといえる。ただもっと対策できる部分についてはこれからも考えていく必要がある。

 春合宿を成功させるために、メンバー全員が訓練合宿で出た課題を克服していかなければならない。全体では、パーティシップの向上、機動力の強化、凍傷や雪崩に対する危機意識の向上、装備面・生活技術面などの各技術の見直しなどを春合宿までに取り組んでいく。


女子年間部活動方針(2007年11月〜2008年4月)
                                       中澤 由美
 平成19年度現在、女子パーティは3年生2名、2年生3名、1年生4名の計11名で活動を行っている。上級生と1年生との意識を統一させ、信頼関係の強いパーティ作りを目指す。

 7月30日におきた落雷事故により、いまだ全メンバーが復帰できていない状態であるが、4年生やOBの方々の力をお借りしながら、1人の退部者も出すことなく活動を続けることができている。これからもメンバーの体調をよく把握するとともに、復帰が遅れる者については精神面のケアも行っていく。

 今年度は、八幡平で春合宿を行う。全装の縦走になるので、個人個人の体調に合わせて随時補充合宿を組み、できるだけ多くのメンバーで一年間の集大成である春合宿を成功させたい。冬活動は登山技術の基礎を身につけることに重きをおき、さらなるパーティの機動力の向上に努める。また、落雷事故を教訓に、より安全に登山できるよう意思統一を図る。

 私たちは女子だけでパーティを組んで活動できることを誇りに思う。今後もこの女子パーティを維持していくために、これから活動の主体となる下級生の育成に努めたい。それぞれが自分の意見を持ち、共に意見を出し合える環境づくりをしていくことで、早くから今後の活動について考える力を養っていく。そのためには上級生にも判断力・知識が必要であり、メンバー全員が成長していかなければならない。

 多くの方の支えにより活動を続けていけることに感謝し、メンバー全員で力を合わせて今後の活動に精一杯取り組んでいく。