2012年度 追い出しコンパ



2013年3月16日(土)恒例の4回生追い出しコンパが西宮北口で開催されました。

追い出された4回生は3名。主将伊佐木君、副将谷垣君、主務原田さん。
去年女子リーダーを務めた武智さんは2回生からの入部だったため、本来ならば去年追い出すべきだったと思われますが、今年晴れて追い出し完了。
また、岩瀬さんは3回生からの関学編入(神戸市立外大より)で、ワンゲル2年目に大学卒業のため、こちらも晴れて追い出し、と都合5名が追い出されたことになります。

西宮北口ACTA大学交流センターにて追い出し式典開始。その後、お馴染みのふじや本店にて追い出しコンパが開催されました。
現役33名の他、則定部長、萩原OB会長、宮崎OB会幹事長、倉本監督をはじめ20名以上のOB、OGが出席し、賑やかなコンパとなりました。
卒業後、東京・関西・広島と配属・旅立ちます。各地にいるOBの皆様、かわいい後輩諸君のご指導及び配慮の程よろしくお願いします。
今回無事追い出された彼らが、今後夫々の人生においても、ワンゲルで培った「力」を糧に活躍される事を祈ります。


主将力丸君から元主将伊佐木君へのメッセージ



感謝の花束贈呈

伊佐木将弘  (元主将・山小屋管理人)
文学部文化歴史学科アジア史学専修  広島城北高校出身

 登頂した百名山を数えてみた。30座だった。思い出の山域について書いていく。
1年生時の夏合宿で登頂した鷲羽岳。鷲羽岳から見た水晶岳は、3年前の記憶にもかかわらず、鮮明に蘇る。ここは本当に日本なのだろうか、カナダにいるみたいだ。
 1年生時の春合宿で登頂した至仏岳。体力に限界を感じ、なぜこんなに辛い思いをしてまで山に登るのか考えた。山頂で先輩が出してくれたジュースで不満が吹き飛んだ。もう二度と行かないだろうと思っていたのに、PWで再会した。山頂では晴天に恵まれ、尾瀬山域を一望出来た。自身の成長を感じることが出来た最も印象深い山である。
 北海道での夏合宿。入山前には水不足、入山後には台風と散々悩まされたが、無事計画を踏破することが出来た。トムラウシ山のご来光は、苦労した分綺麗に感じた。またいつか美瑛富士避難小屋にお礼参りしたい。他にも立山・大山・乗鞍岳・宝剣岳・常念岳etcと楽しかった思い出や辛かった思い出が蘇る。全て自分が経験してきたんだと考えると、ワンゲル部に入部して良かったなと感じる。


谷垣良知  (元副将)
総合政策学部総合政策学科  兵庫県立柏原高等学校出身

 走るな。笑うな。ニヤニヤするな。何度言わすんや。今でも思い出すACT1での指摘の声。阪本コーチ、津井田さん、河田さんに連れて行ってもらった初めての合宿は、今となっては良き思い出だ。当初は、本当にやばいところに入部してしまったものだと思っていた。いつからなのかは知らないが、ミーティングは「チャース」で始まり「ゴッツアン」で終わる。なぜ。なぜ。なぜ!また山行中、ものすごく怖い先輩達も、デザの時間になれば人が変わったかのようにすごくやさしい。慣れるまであのギャップはいろんな意味で怖かった。また体験することははじめてのことばかり。雪洞訓練(ビバーク)やスキー場での逆走つまりシール歩行訓練はなかなか強烈な衝撃であった。スキーは圧雪されたスキー場でするものだと思い込んでいた。まさかリフトを使わず登るなんて考えてもみなかった。よく、何でこんなことをしているのだと自問自答をした。しかし、今となっては当たり前で何も思わないし、ネタにできる。
 話は変わるが、ワンダーフォーゲル部はけっこう頑張っているのに、外部からはまったく評価されていないと感じる。挙句には「勝手に登っているのでしょ」と言われることもある。世間の目に触れ、輝いている他の体育会がうらやましいと思っていた時期もあった。しかし、自分たちで計画書を作り、困難があってもそれをやり遂げた時の達成感はやっているものでないとわからない。しんどいことがほとんど。初めはやらなきゃよかったと思っても、一歩一歩進めばいつかゴールにたどり着く。あの喜びはなかなか良いものだし、達成感の積み重ねは自信になる。また、山頂で待っている景色は登った者だけしか味わうことができないご褒美だ。いつしか、自分達の活動に自信を持っていた。他人からどう思われようがどうでもよい。目立たなくても良い。自分がしたいことを精いっぱいやればいいし、その結果、いつか何かあるだろう考えられるようになっていた。
 4年生になって、1年生の時に連れて行ってもらった北アルプス(多少同じルート 折立〜赤木沢〜黒部五郎岳〜槍ヶ岳〜上高地)と白山(福井県いこいの森〜大長山〜別山〜御前峰〜別当出合)を縦走した。北アルプスは、天気も良く最高に気持ちの良い山行であった。1年生の時は、良い山域に連れて行ってもらっているのに、景色を楽しむ余裕はもちろんなく、ただひたすら合宿が終わることを祈っていた。また、白山は1年生の時にしんどすぎて泣くことになったPWである。このPWはスタートから
1、雨で、衣類が濡れ、寒い思いをし
2、2日間かけて藪を漕ぎ、気がつけばウレタンが藪に奪い取られ、また衣類がボロボロになり
3、途中、ハチに刺され
4、藪を抜けても、水場が枯れており、水不足に陥り、翌日の朝は霜柱が立つほど寒く
5、泣きながらたどり着いた小屋は傾いており、扉が勝手に開く怖い小屋で
6、PW後、疲れきった体で電車の乗り換えを待っていると、警察に職務質問されたりと散々なPWであった。
 4年生になって登ると、藪漕ぎが2日間あるので楽しくはないが、懐かしく、充実感、達成感であふれていた。ふと思ったのだが、楽な山行についてはあまり記憶に残っていない。しかし不思議なことにきつい山行ほど思い出深く、そして美化されて残っている。そんなことはどうでもいいが、自分の言いたいことは、あらためて北アルプスと白山に行き、3年間の自分の成長を実感することができた。今後、ワンダーフォーゲルの経験というのは、ほとんど役に立たないことばかりにちがいない。しかし、この3年間の経験はたとえ困難にぶつかったとしても乗り越えることができるものであったと確信している。


原田真実  (元主務・女子サブリーダー)
商学部  阪南大学高等学校出身

 幹部になった3年生の時、目の前にある仕事を黙々とこなすことしかできなかった。周りをみる余裕がなく活動を楽しむことができない自分がいつもどこかに居た。でも、合宿や主務の大きな仕事が終わるとワンゲルでよかったー!と素直に喜ぶ自分が居た。1年間、それの繰り返しだった。
 一番印象に残っているのは、秋合宿。本当に辛かった。室堂ターミナルは銀世界のはずが、ほとんど雪は降っておらず、岩が露出しているではないか。どういうことだ。テン場に到着しても雪がなく、雨が降っていた。夜は寒いし、テントは雨のせいで浸水し、雨はついにシュラフカバーを通り越し、シュラフをびしょ濡れにさせた。シュラフの意味がなくなった。。。どうしよう。。。。。とにかく寒すぎる。。。。考えた結果、私が出した結論はシュラフなしで寝ることだった。シュラフから体をだして寝ようとしたが、ほんの数分で寒さに耐えきれず、結局シュラフの中に入った。濡れたシュラフでも温かい。自分の中では小さな発見だった(笑)本当にあの時は寒さで次の日、目が覚めなかったらどうしようと真剣に考えた。
こんな寒い思いをする一方で、良い思いもした。とあるテレビ番組の観覧に参加した時、ゲストが小栗旬だった。小栗旬といえば、映画「岳」である。100分の1アンケートで、見事100分の1になれば、タモさんストラッププレゼント!というコーナーで、彼の質問は「今年2000m以上の山に登った人」。私が押さないわけないでしょう。結果、スイッチを押したのは私だけ。タモリと話し、小栗旬と話し。。。そしてこの様子が生放送だったので全国に流れる。ミーハーな私は、とってもハッピー(笑)
 こんな冗談はさておき、本当にワンゲルでよかったなぁと日々思う。ワンゲルに入ったことで、どこでも生きていく力がついたし、駅で寝ることも平気になった(笑)
 そして一番の収穫は、先輩、同期、後輩と出会えたこと。これが一生の宝物になっていくと思う。これからも今以上によろしくお願いします。



             

写真・文  池田(2回生)&小山(H9卒)